
今回は公立高専の一つ、品川と荒川にキャンパスを構える東京都立産業技術高等専門学校についてブログを書きました。
基礎データ
学校名:東京都立産業技術高等専門学校、通称「産技高専」
所在地:東京都品川区東大井1-10-40(品川キャンパス)、東京都荒川区南千住8-17-1(荒川キャンパス)
設立:2006年(品川キャンパスと荒川キャンパスの合併年)
URL:https://www.metro-cit.ac.jp
・偏差値60 ※高専の平均偏差値62.2を下回ります。
・学科はものづくり工学科の一つですが、そこから機械システム工学コース、生産システム工学コース、AIスマート工学コース、電気電子工学コース、電子情報工学コース、情報システム工学コース、情報通信工学コース、ロボット工学コース、航空宇宙工学コース、医療福祉工学コースの10コースに分かれます。
・人数は一学年140〜170人、卒業生の就職率と進学率は6:4です。
・男女比は男:女=9:1です。
・特徴はコースが多いこと。
入試
試験内容
推薦入試と一般入試の2パターンがあります。
一般入試では、国・数・英の三科目の筆記試験が行われます。
過去問はここから見ることができます。
配点は、数学のみ配点が高い「傾斜配点」を採用しています。
数学の知識は、高専で学ぶにあたっては必要不可欠であることから、数学の得意な学生を獲得したいという学校の意思が現れています。
倍率
1.68倍(令和6年度)
授業
理数科目の授業進度が早いことが大きな特徴です。
以下は数学の授業内容の一例です。
高専1年 | 数学1、数学2、数学A、数学B |
高専2年 | 前期に数学3と数学C、後期に数学3Cと線形代数(大学基礎数学)や微積分(大学基礎数学) |
高専3年 | 大学基礎数学 |
高専4年 | より専門的な大学数学 |
高専5年 | 研究 |
これは高校偏差値65の進学校以上の進捗と言えます。
ただし、先生によって授業内容はバラバラなため高専1年で数3の内容が入ってくることもありえます。
そのため、普通の塾では対応できない時もあります。
実際に、他のブログでも高専に通うデメリットとして「留年率が多いこと」が挙げられており、能動的に勉強しない人には難しい環境であることが強調されています。

進路
卒業生のうち約58%が就職、41%が進学しています。(令和5年度)
就職者が多いです!
進学希望者たちは高専の専攻科に入学または大学の3年生に編入しています。ほとんどの大学には高専からの編入制度が設けられており、学力試験によって選抜されますが、高専でしっかりと勉強していれば比較的容易に編入可能です。さらに、専攻科や大学卒業後に大学院へ進学する学生も少なくありません。
主な就職先
(株)加藤牧場、東芝エレベータ(株)、三菱電機(株)名古屋製作所、アイリスオーヤマ(株)、キヤノン(株)、サントリー(株)、(株)SUBARU、住友重機械工業(株)、ダイキン工業(株)、凸版印刷(株)、日産自動車(株)、富士電機(株)、東京ガス(株)、NTT東日本グループ会社〈エンジニア〉、(株)JALエンジニアリングなど。
当塾では、高専生におすすめの就活に役立つDX資格を取得できる講座を開設しています。
※ただし、週4時間を半年間+全編英語の授業ですので興味のある方は事前にご相談ください!

主な進学先
東京都立産業技術高等専門学校専攻科、長岡技術科学大学、東京大学、東京海洋大学、豊橋技術科学大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、お茶の水女子大学、東京都立大学、千葉工業大学、東京電機大学、早稲田大学、法政大学、日本大学など。
ただし、編入試験時に英語や小論文に困る人も多いです・・・
当塾では多くの高専生の進学をサポートしてきました。
・山梨大学編集
・早稲田大学入学
・東京大学大学院進学
・etc.
お問い合わせ
私たち高専専門塾は、①大学編入を考えている生徒さん、②高専の授業が難しいと感じる生徒さん、そして③大学編入や就職を考えている生徒さんを対象に授業を実施しています。
東大生の塾長が生徒さんと目標設定から独自カリキュラムの作成、学習の進捗管理までを行うので目標に無駄なく近づくことができます。
無料で個別面談・体験授業を実施していますので、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

作成者:高専専門塾
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